ディグリーネームとは、以下のように音階をローマ数字で置き換えたもののことです。
ド → Ⅰ
レ → Ⅱ
ミ → Ⅲ
ファ → Ⅳ
ソ → Ⅴ
ラ → Ⅵ
シ → Ⅶ
それでは、
・なぜディグリーネームで置き換えるのか
について話し、実際の使い方を教えていきます。
なぜ、スケールやコードをディグリーネームで置き換えるのか?
たとえばこのようなコード進行を見たとしましょう。
key=Dメジャー
Em→A7→D
これをCメジャーキーで弾きたいと思ったとき、どのコードを弾いていいかすぐにわかりません。
しかし、「Em→A7→D」を「Ⅱm→Ⅴ7→Ⅰ」と置き換えることで、
このコード進行は、ツーファイブワン進行だということがわかり、
Cメジャースケールのツーファイブワン進行
Dm→G7→C
を弾けばいいということがわかります。
ディグリーネームは通訳をするための手段?!
まだいまいちピンときていないかもしれないので、しっくりきそうな例を挙げます。
私はディグリーネームは言語でいう、「共通語」のようなものだと考えています。
現在、全世界での共通語はありませんが、仮に英語が全員話せる共通語だとしましょう。
そして、以下の2人がいたとします。
①日本人 (日本語と英語しか話せない)
②ドイツ人 (ドイツ語と英語しか話せない)
このとき、「①日本人」が「②ドイツ人」に日本語の「元気ですか?」という言葉の意味を伝えるにはどうしたら良いでしょうか?
おそらく一度、共通語(英語)「How are you?」に変換してドイツ人に伝えるでしょう。
逆の場合でもドイツ人は共通語(英語)「How are you?」に変換して日本人に伝えるでしょう。
これとおなじように、音楽理論ではディグリーネーム(共通語)に変換してコードを分析するとわかりやすいのです。
いろいろな調のディグリーネーム
実際に例としてメジャースケールをディグリーネームで表したものをいくつか紹介します。
Cメジャースケール
Dメジャースケール
Eメジャースケール
Fメジャースケール
Gメジャースケール
Aメジャースケール
Bメジャースケール
ここでは白鍵から始まるメジャースケールのみ紹介しましたが、ほかにも
D♭メジャースケール
E♭メジャースケール
F#(G♭)メジャースケール
A♭メジャースケール
B♭メジャースケール
といった、黒鍵から始まるメジャースケールも存在します。
ピアノは形で覚えよう!
ピアノ全般の話ですが、スケールやコードなどの配置は、形で覚えると覚えやすいです。
たとえば、Aメジャースケールの場合、このような↓形だと覚えます。
途中のところが1回上がって、2回上がっていますね。
まるでひょうたんを半分に切って横にしたような形をしています(笑)
↓
このように、自分独自の覚え方でもいいので、覚えやすい方法で覚えていきましょう!
PR