ここでは、コードを駆使した、
コード弾き
という弾き方を、いくつかのステップに分けて徐々にマスターしましょう!
ステップ0 弾きたい曲を見つける
まずは弾きたい曲を決めましょう。
初心者が音楽理論を学ぶ場合、J-POPの曲が一番効率良く覚えることができると思うので、はじめのうちはJ-POPの曲から選ぶことをおすすめします。
このレッスンでは、となりのトトロの「さんぽ」という曲のイントロ部分を取り扱って説明していこうと思います。
ステップ1 メロディーを弾けるようにする
選んだ曲のメロディーを鼻歌で歌うことができますか?
もし歌えたなら
そのメロディーをピアノで弾いてみましょう。
※いきなり曲の最初から最後まで覚えようとせず、「サビだけ」など、一部のフレーズだけから練習を始めていくこと。
ピアノを習っていたという方はメロディーは楽々弾けるようになるでしょう。(次へ進む)
ピアノを習ったことがなくて、難しい!という方は探り探り弾いてみて、少しずつ音を覚えてみましょう。
さんぽ での例
さんぽのメロディーは、
ラ~ソファミレ~ラ~
ソ~ファミレド~ソ~
ファ~ファミレ・ドシラシド・ドドドドッ
五線譜を使わないため、独特な表記になっています(笑)
ステップ2 左手でベース(最低音)を弾けるようにする
メロディーが弾けるようになったら、
左手でベース(最低音)を弾きながら弾けるようになりましょう。
ベースを弾くことで一気に仕上がりが良くなります。
ベースは何を弾いたらいいんだ??という方は、
「(弾きたい曲) コード」などと検索し、以下のようなコード譜を探しましょう。
↓
F G Em Am
Dm G C
これを見て、アルファベットの部分を以下の音階に当てはめるとベース音となるので、その音を弾きましょう。
※mは気にしない。
C→ド
D→レ
E→ミ
F→ファ
G→ソ
A→ラ
B→シ
ベース音は、とりあえずメロディー(右手)の2オクターブ下くらいで弾きましょう。
慣れてきたら、オクターブでベース音を弾きましょう。
(左手小指で低いド、左手親指で高いド のように)
さんぽ での例
さんぽのコードは以下の通りです。
F GonF Em Am
Dm G C
※わかりやすいように、GonFはGとして説明する。(onFの部分は考えない)
このコード譜より、ベース音は
ファ ソ ミ ラ
レ ソ ド
となります。
これをメロディーと一緒に弾けるように練習しましょう。
ステップ3 右手でコードを弾く
次は、
左手でベースを弾きながら右手でコードを弾けるようになりましょう。
Dm G C
たとえばこのようなコード進行だったとすると、
Dm(レファラ) → G(ソシレ) → C(ドミソ)
となり、これを右手で弾きます。
※いったんステップ3ではメロディーは弾かなくていいです。
ちなみにこのコード進行は、ダイアトニックコードの2番目→5番目→1番目のコード進行のため、
ツーファイブワン進行と言います。
さんぽ での例
F G Em Am
Dm G C
さんぽのコード進行は、
ダイアトニックコードの4番目→5番目→3番目→6番目のコード進行(王道進行)からの、
ツーファイブワン進行となっています。
そのため、
F(ファラド) → G(ソシレ) → Em(ミソシ) → Am(ラドミ)
Dm(レファラ) → G(ソシレ) → C(ドミソ)
を右手で弾くと良いでしょう。
ステップ4 右手でメロディーを弾きながらコードを弾く
右手でコードが弾けるようになったら、
右手でメロディーを弾きながらコードを弾けるようになりましょう。
そのときに意識することが、
メロディーを右手の最高音にすることです。
なぜなら、
最高音で弾いている音が1番よく目立つためです。
あまり教えてはくれませんが、実はピアノ系YouTuberの方々も同じくこの弾き方をしています。
弾き方は例えば、メロディーが
「ドッドドドド〜」
コードが「C(ドミソ)」の場合、
メロディーの「ドッドドドド〜」を最高音にするために、
ステップ3では「ドミソ」と弾いていた右手のコードを「ミソド」と入れ替えて弾きます。
ドミソを、「ミソド」、「ソドミ」といったようにコードの順番を入れ替えたものを、転回形と言います。
さんぽ での例
さんぽのメロディーが、
ラ~ソファミレ~ラ~
ソ~ファミレド~ソ~
ファ~ファミレ・ドシラシド・ドドドドッ
コードが、
F G Em Am
Dm G C
のため、右手はこのように弾きます。
F(ドファラ)〜ソファミ
→ G(ソシレ)〜ラ〜
→ Em(シミソ)〜ファミレ
→ Am(ミラド)〜ソ〜
→ Dm(ラレファ)〜ファミレ
→ G(レソド)シラシ
→ C(ミソド)ッドドドドッ
基本形はこのようになりますが、ここまで和音をしっかり弾くと弾きにくいですし、不自然な感じになってしまうので、慣れてきたらこのように↓ある程度省略して弾くようにしましょう。
F(ドラ)〜ソファミ
→ G(シレ)〜ラ〜
→ Em(シソ)〜ファミレ
→ Am(ラド)〜ソ〜
→ Dm(ラファ)〜ファミレ
→ G(ソド)シラシ
→ C(ミソド)ッドドドドッ
自分が良い感じだと思うように省略してOKです。
ステップ5 装飾していく
ステップ4までで基本形は教えてきました。
ここまでである程度良い感じに聴こえるようになったと思います。
それでも少し物足りない感じがしていると思います。
そこで、ここからは左手、右手それぞれに装飾をしていこうと思います。
装飾に絶対的な正解はないので、私なりのアイディアを教えていこうと思います。
こちらをご覧ください。↓
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